メタバースとは何か-仮想空間の世界へ

メタバースという言葉が最近少しずつ世間に知られるようになってきました。

メタバースという言葉を知っていますか」というアンケートでは、

知っていると答えた人は8.3%(日本トレンドサーチ調べ)

聞いたことはあると答えた人は16.1%

上記のアンケート調査を見る限り、「メタバース」の知名度や理解度はまだまだ低い状態です。

しかし、着実にメタバースは世間に広がりはじめています。

日本企業も続々とメタバース開発に名乗りを上げています。

メタバースとは

メタバースとは、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスを指します。

バーチャル空間」で人々が集まって、何かを行うものすべてがメタバースと呼ぶことができるのです。

メタバース=概念」である。

とくにジャンルは決められておらず、仮想空間で可能なことは多岐にわたります。

メタバースの考え方は昔からあるもので、特別新しいものというわけではありません。

2003年代に流行った「セカンドライフ」、「ファイナルファンタジーXIV」もメタバースとなります。
その他にも、マインクラフトやフォートナイト、どうぶつの森などもメタバースのひとつと言えるのです。

近い未来、一人一人がアバターを持つようになり、仮想空間で経済活動や社会活動を行うことがごく当たり前の時代が来ることが予想されます。

「サマーウォーズ」や「ソードアートオンライン」の世界が現実のものになる日が来るのです。

サマーウォーズ

生きているうちに実現してほしいな♪

メタバースはなぜ今注目されているのか

仮想空間で何かをするというのは昔からある考えですが、なぜ今メタバースが注目されているのか…

メタバースが注目されている背景には下記が影響しています。

1.インターネット回線の速度が上がった

インターネット上の仮想空間で何かをするには、それなりのインターネット回線速度が必要になります。

家庭用のインターネット回線の速度は10年前と比べて、かなり向上しております。

光回線が当たり前になり、スマホの電波は5Gの高速通信が可能に。

インターネットの通信速度や処理速度の向上により、仮想空間でコミュニケーションを取ることが容易になったのです。

回線速度

2.スマートフォンの普及、デバイス機器の性能向上

1人1台のスマートフォンを持つ時代。
近年のスマホのスペックは、ゲームアプリなどの影響もあって、PC並みに高性能です。

ネットにアクセスするため、今まではパソコンとインターネット回線が必要でした。
その制約を取り払ったのがモバイルインターネットです。今では、スマホひとつでどこからでもインターネッにアクセスすることができます。

場所を制約されず、友達や知人などとソーシャルメディアでつながることができ、ゲームや音楽を楽しみ、自分の欲しい情報を検索できる世界。

これをさらに発展させた世界が「メタバース」です。

仮想空間で自分のアバターを通じて、コミュニケーションやゲーム、音楽、イベントなどに参加することができる。

そのために、場所を制約されずに通信できる機器とそれを可能とするスペックの向上が必要なのです。

3.VR技術の発達

メタバースが発展するための鍵となる「ハードウェア」があります。

それは「VRヘッド、VRメガネ」です。

仮想空間をより楽しむためには、バーチャルリアリティが重要になります。

そのためのハードウェアがVRヘッドまたはVRメガネになります。

VR技術の発達により、「限りなく実体験に近い体験が得られる」ようになる。

VR技術はまだまだ技術の向上が必要な分野であり、いろいろな有名企業が切磋琢磨して研究開発をしています。

とくに人気の高いのは下記のVRヘッドです。

・PlayStation VR(ソニー)
PlayStation VR2も正式発表しています。販売日は未定。
4KHDRやアイトラ搭載でさらに高画質化、ヘッドセット振動昨日などさらに進化しています。

・Oculus VR(Meta フェイスブック)
Facebookは、新世代VRハードウェア「Project Cambria」を発表しました。2022年発売予定。価格は未定。
「Quest 2の代わりでもQuest 3でもない」さらに価格を引き上げたハイエンドVR機器になるようです。

・VIVE(HTC)
装着者の頭や手の位置を認識して3D空間に反映する「ルームスケール」というトラッキング機能がついています。

VRヘッド

4.自宅時間が増えたため

コロナ禍の影響もあり「おうち時間」が増えている今、ネットの仮想空間であるメタバース需要がますますと高まってきています。

現実世界でなく、仮想空間でコミュニケーションを取ることが一般的になるのもすぐそこまで来ているのではないでしょうか。

メタバースによって、新しい生活のカタチと経済活動がもたらされる可能性があるのです。

5.ブロックチェーン技術が生まれたため

ブロックチェーン技術メタバースweb3.0のサービスを発展させていくための鍵となります。

ブロックチェーン上で取引するものは、改ざん不可能な状態でデータを保持することができます。

メタバースとブロックチェーン技術が組み合わせることで、どんなメリットがあるのか?

それは「データに資産性を持たすことができる」という点です。

デジタルデータに価値を持たせる=NFT

メタバース経済にはこの「NFT」が大きな可能性と意味を持ちます。

今後、ゲームの個数限定アイテムなども「NFT」で提供されるようになるでしょう。

ゲームだけではなく、アートや写真、音楽などのあらゆるコンテンツデータがNFTにより新たな価値が生まれるようになる。

また、ユーザーはNFTを所持することにより、2次流通でお金を稼ぐことも可能になります。

ゲーム内でお金を稼ぐ」という時代がもうすぐ訪れるでしょう。

ブロック手チェーン

6.投資家が将来の重要な事業として注目

メタバース(Metaverse)は今、投資の世界で最もホットな話題のひとつ。

フェイスブックもメタバースに注力するために社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更しました。
本業のFacebookがうまくいってないのが影響しているとはいえ、やはりメタバースの可能性を見ているのだと思います。

メタバースへ参入しようとしている企業は日々増加しています。

メタバースの未来に投資する出資者も増加しており、新しいサービスには出資が集まりやすい状況になっています。

出資者がたくさんいるということは、それだけ次々と新しいサービスが生まれやすい環境にあるということです。

ブルームバーグによると、仮想世界は8000億ドル(約92兆円)の市場に成長すると予測しています。

大手金融機関のモルガンやバンク・オブ・アメリカなども、次に来る巨大な市場として「メタバース」を投資テーマとしています。

メタバースが「従来の生活をすべて破壊する可能性を秘めている」と米投資銀行ジェフリーズが指摘。

仮想空間(メタバース)での経済活動には、それだけ可能性があるのです。

メタバースの出資者

今後のメタバースの課題

さまざまな分野で期待されるようになったメタバースですが、さらなる成長に向けて課題もあります。

現状のメタバースやweb3.0はまだまだ発展途中であり、初期段階なのです。

今後のメタバースが発展するための3つの課題。

VRハードウェアの普及

仮想空間をリアルに体験するにはVRヘッドなどの専用ハードウェアが必要になります。
スマートフォンによるAR(拡張現実)アプリもありますが、それでは不十分です。

VRの映像を臨場感あふれる体験をするためには、VRのハードウェアが必要になる。

「PlayStation VR」「Oculus VR」など多数のVRハードウェアが発売されていますが、価格が高額なこともあり、一般消費者には手が出にくい。

また、VRのスペックや技術革新がもっと必要になります。
ヘッドセットの大きさやVR空間での目の疲れ、VR酔いなども解決していかなくてはなりません。

いずれは、スマートフォンに代わる次世代ハードとしてVRヘッドが1人1台の時代が来ると期待されています。

VRヘッド

メタバースとセキュリティ

新しいプラットフォームが誕生する度に、必ず問題になってくるのはセキュリティです。

仮想空間を舞台にするメタバースでは、他の分野よりも高度なセキュリティ対策が必要になってくる。

メタバースは仮想通貨などのデジタル資産との結びつきも強いため、ある日突然に全資産を失ってしまう可能性もある。

現実に仮想通貨関連のハッキングで資産が流出するのはめずらしいことではないです。

毎年、暗号通貨取引所などがハッカー攻撃を受け、多額の暗号資産を流出させている現状があります。

自分という存在」が盗まれる可能性もある。

メタバースの発展により、一人一人それぞれ仮想空間にアバターを所持することになります。

そのアバターが盗まれる=自分の存在が盗まれることになるかもしれません。

メタバースのセキュリティ

メタバースの法整備

仮想空間での新しい経済圏に対する、商取引を巡る法律やルールの整備が課題になっています。

現行法では所有の対象物は「モノ」に限り、仮想空間に対応しきれていません。

仮想空間の不動産、NFT資産についても、まだまだ法整備が必要です。

自由な取引市場は、安全な仕組みと法制度があってこそ成立します。

メタバースの法整備